名前の詩(名前のポエム)の道具|市販の筆ペン等で大丈夫です

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名前の詩(名前のポエム)作家の三戸です。
作家歴は10年以上になります。

ポエムを手作りしたい方向けに、「作品制作に必要な道具」についてご紹介します。

名前の詩(名前のポエム)制作に必要な道具

ポエムを作るときに必要な道具は下記になります。
どれも市販されていて、簡単に手に入るものばかりで大丈夫です。

名前の詩を作る際の筆ですが、筆ペンが便利で使いやすいです。
文房具屋さんに行って、気に入ったものを使ってみてください。

呉竹の筆ペン「美文字 完美王 XO50-10S 毛筆中字」や、「美文字 完美王 極細 XO50F-10S」などがお勧めです。

筆の太さに関しては、作る作品の大きさや好みにもよるので、実際にひとつ買ってみて、試し書きしてみてください。

墨汁

筆ペンではなく、通常の毛筆で書かれる方は、墨汁が必要になります。
墨汁も文房具屋さんで普通に売っていますので、好きなものを購入してみてください。

書く和紙や用紙との相性などもあるので、特にお勧めの墨汁というのはありません。

用紙

詩を書く用紙は、通常は「和紙」が定番中の定番です。
和紙の良さはそれ自体に独特の風合いがあって、名前の通り「和風」な雰囲気をかもし出せることです。

ただし、和紙にもデメリットがあります。
それは、「にじみやすい」ということです。
和紙の厚さや種類によって、この「にじみ」の強さが変わってきます。

スッキリとした明瞭な字を書きたい方には、実は和紙よりも色画用紙の方が向いています。

色画用紙もピンキリですが、ある程度高品質なペーパークラフトなどに使える色画用紙に筆で文字を書くと、にじみが非常に少なくて凄く読みやすい綺麗な字が書けます。

また、色画用紙のメリットはもうひとつあります。
パステルを塗ることが出来ることです。

名前の詩を作る時は、「名前の箇所だけ大きく書く」か「名前の箇所だけ色を変える」などの工夫が必要になります。

「名前の箇所だけ大きく書く」と見栄えが悪くなります。

「名前の箇所だけ色を変える」のは、実は難しいです。
というのも、黒や赤以外で、綺麗な発色の筆ペンや墨汁は手に入らないからです。

そこで、便利なのがこのパステルです。
パステルを使えば、「名前の箇所の周りを縁取る」ことが出来ます。
そして、何よりも様々な色が選べて、発色も凄く綺麗なので、お勧めです。

和紙と色画用紙のどちらが良いかは、本当に好みによります。

筆文字独特の「にじみ」や「かすれ」を出したい方は、和紙がお勧めです。
極力、「にじみ」が無いスッキリした字を書きたい方や、名前の箇所にパステルを使いたい方には、色画用紙をお勧めします。

和紙は、とにかく使ってみないと分からないので、文房具屋さんに行って、何種類か買って試してみてください。
その時に、できるだけ厚みの違う和紙を使うと良いです。

色画用紙は、マルマン株式会社が販売している「ミ・タント(白)」が凄くお勧めです。
筆文字に慣れていない方でも、綺麗に字が書けます。
小さい作品を作る時は、カッターなどで切って使えます。

額(フレーム)は、好みなので、お好きなものを選んでください。
特にお勧めはありませんが、迷ったら木製のナチュラル色の額がお勧めです。

今までに、様々な額で作品を販売してきましたが、最も人気なのが木製のナチュラル色ですので、老若男女問わず安心して使うことができます。

誰に贈るかにもよると思いますが、あまり低価格のものはお勧めしません。
額の耐久性が心配なのと、前面がプラスチックになっているものが多く、どうしても作品全体が安っぽくなってしまうからです。

額を選ぶ際は、前面がガラスタイプのものを選ぶと、より高級感が出るのでお勧めです。

また、和紙に書く場合、前面になにもカバーがなく、作品をむき出しにして飾る場合も多いですが、長期間の保存には向いていませんので、そのことを考慮して、検討することをお勧めします。

パステル(ねり消し&フィキサチーフも)

「用紙」に関する説明でもお話しましたが、パステルを使うと「名前の箇所の周りの部分」を、様々な色で縁取ることができます。

見た目の印象も華やかになるので、お勧めです。
ただし、パステルを使う場合、和紙は使用できません(色画用紙を使う)ので、ご注意ください。

パステルにも種類があるのですが、「ソフトパステル」というものを使います。

【パステルの使い方】

1.パステルを削って粉を「名前の箇所」に落とす
2.指でなぞって名前部分の全体に色を塗る
3.塗りすぎた不要な部分を、ねり消しで消して整える
4.フィキサチーフ(定着材)をスプレーする

と、ここまで文字情報だけでの説明で全くイメージが沸かないと思いますので、youtubeの下記動画をご覧ください。
こちらは、ポエムではなくアート用の説明ですが、やり方は基本的に同じです。

やること字体は「削って」「指でなぞって」「ねり消しで消す」と、とても簡単です。
注意点は「濃くしすぎない」ということくらいです。

ですので、最初は、少なめに粉を落として、少しずつ量を増やして試してください。

ソフトパステルは「ヌーベル カレーパステル 12色セットB」がお勧めです。
どの色を使うかは、贈る相手を想像しながら決めると良いです。

12色だと多いという方は、お近くの画材屋さんに行けば単品で購入できます。
画材屋さんに行くと、かなり多くの色が置いてありますので、きっと気に入った色が見つかるはずです。

実際の作品を作る前に、どんな色味が出るのか、試し塗りや練習をしておいた方が良いです。
思った色が出ない場合は、他の色と混ぜるのがお勧めです。

例えば、「紺色は濃いけど、青だと薄い」と感じるのであれば、紺色と青を混ぜて中間色を出せば良いです。

練り消しは「ヌーベル イレーザー 練り消しゴム」がお勧めなのですが、6個パックの商品なので、余るのがもったいない方は、お近くの画材屋さんに行けば、1個単位で購入できます。

違うメーカーの練り消しでも使い勝手が悪いわけではないので、同じメーカーの練り消しが無い場合は、どれを選んでも大丈夫です。

フィキサチーフ(定着剤)は、パステルを塗り終わって完成した後に、パステルが剥がれ落ちないように、定着させるスプレーです。

パステル部分に短時間(1秒以内で十分)だけ、シュっとスプレーするだけです。
スプレーする際は、スプレーボトルの先と用紙の距離が近い方がやりやすいです。

ただし、注意点は、このスプレーは結構臭いが強いので、必ず屋外で行ってください。
シンナー系の臭いです。

また、スプレーをかけた色画用紙自体にも多少臭いが残るので、少しだけ外で風に当てた方が良いです。

フィキサチーフは「ホルベイン 画用液 スプレーハンディパステルフィキサチーフ」がお勧めです。
容量が大きい方が割安ですが、普段他に使う目的がない方には十分だと思います。

マスキングテープ

筆文字だけでも良いのですが、マスキングテープで装飾すると、よりお洒落な作品に仕上がります。
マスキングテープは様々な色や柄のものがあるので、好きなものを選んで使うと良いです。

使い方としては、作品の下部や周りを縁取るように貼り付けると良いです。
筆文字を書いてから貼ると文字と重なってしまう可能性があるので、先にマスキングテープを貼ってから、文字を書くことをお勧めします。

お勧めは水玉の紺色か、ギンガムチェックの緑色です。

水玉だと「倉敷意匠計画室のマスキングテープ 鉄紺」や「マークス マスキングテープ ネイビー」などがお勧めです。

ギンガムチェックだと「倉敷意匠計画質のマスキングテープ 草色ギンガム」がお勧めです。
ただし、草色ギンガムは8本入りしかなく、ネットでも販売している店が非常に少ないので、他のものを探してみてもいいかもしれません。

マスキングテープは、文房具屋や雑貨屋、あとはパッケージプラザなどの包装用品のお店などにも置いてあるので、いろいろ見比べてみると良いと思います。

まとめ

以上が名前の詩(名前のポエム)に必要な道具になります。
道具を最小限に抑えたいのであれば、「筆ペン」と「和紙」と「額」さえれば、十分ポエムは作れます。

見た目を少しこだわりたい方は、ぜひ「パステル」や「マスキングテープ」を使ってみてください。

また、別記事で「名前の詩の文章の作り方・考え方のコツ」や「名前の詩の書き方」を紹介しているので、良かったら読んで参考にしてみてください。