名前の詩(名前のポエム)考え方・作り方のコツ|手作りする人向け

名前の詩(名前のポエム)の作り方(考え方)のコツその他

名前の詩(名前のポエム)作家の三戸です。
作家歴は10年以上になります。

ご自身でポエムを手作りされる方向けに、名前の詩の考え方(作り方)のコツをご紹介します。
作品を作る時に、少しでも参考になれば幸いです。

なお、私の作る詩は名前部分を「ひらがな」で作りますので、以下の文章もそれを念頭にお読みください。

考え方(作り方)コツその1
「名前を知る」

当たり前のことですが、まずは贈る相手の名前を正確に知ってください。
名前部分を「ひらがな」で作りますので、漢字ではなく読みがなを知ることが重要です。

考え方(作り方)コツその2
「どんな贈り物か考える」

名前を正確に知ることが出来たら、次は「どんな贈り物なのか?」について、改めて考えてみましょう。

「名前の詩を作る」といっても、皆さん目的は様々です。
恋人の誕生日プレゼント、友人の出産祝い、両親の還暦祝いなど、贈る内容や目的によってポエムの雰囲気も変わってきます。

「どんな贈り物なのか?」をしっかりと意識することで、「どんな詩を作ればいいのか?」が明確になるので、詩を作る前にぜひ考えておくことをお勧めします。

考え方(作り方)コツその3
「誰に贈るのかを考える」

考え方コツその2と似たような話になりますが、「誰に贈るのか?」を考えることも大切になります。
贈る相手と自分との関係によって、詩に込めたい想いが変わってくるからです。

例えば、「奥さんへ贈る」誕生日プレゼントと、「友人へ贈る」誕生日プレゼントでは、伝えたい想いが変わる可能性が高く、その場合は結果的にポエムに入れる言葉が変わってくるはずです。

ですので、ご自身と贈るお相手との関係を改めて意識することが、とても大切なのです。
「そんなこと当たり前」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、詩を作る前に、いま一度意識してみてください。

考え方(作り方)コツその4
「言葉をリストアップする」

コツその1~コツその3までは、詩を作る心構え(前準備)でしたが、ここからは具体的に名前の詩の文章を作る際のやり方をご紹介します。

抽象的な話だとイメージが沸きにくいと思うので、仮に「山田隆(やまだたかし)」というお名前で実際に作る過程をシュミレーションしていきます。

やまだたかしさんは、あなたのお父さんで、還暦祝いを贈るという設定にしましょう。

まずは、とにかく「やまだたかし」という名前から思いつく言葉をひとつずつ書き出していきます。
ポエムに関連が無さそうでも全然問題ありません。

実際にどの言葉をポエムに使うかは、後でゆっくり吟味すれば良いので、ここでは質より量を優先して、少しでもたくさんリストアップしていきます。

例えば、「や」だと、こういう感じです。
「や」・・・優しい、約束、やっと、休む

ここで、ポイントなのですが、必ずしも「頭文字にする必要は無い」ということです。
今回のお名前には「ん」という字は入っていませんが、人によってはポエム内に「ん」が入る場合もあります。

その場合、当然ですが「んから始まる言葉」なんてありえません。
そういう時は2番目や3番目に「ん」が入るように言葉を考えていきます。
例えば「かんどう」などです。

そして、「ん」以外の時でも、名前を2番目や3番目に持ってきても、全く問題はありません。
「名前を頭文字にすること」を、絶対条件にしてしまうと、ポエム全体が不自然になることもあります。

そういうことにならないためにも、「名前は2番目でも大丈夫」という風に、柔軟に考えることをお勧めします。
もちろん、こだわりが最初からあって「絶対に名前を頭文字にして作る!」という強い意志がある方は、ご自身の判断で作れば良いと思います。

さて、話が戻りますが、先ほどは「やまだたかし」の「や」をリストアップしました。
次は「ま」をリストアップしてみます。
「ま」・・・まっすぐ、真心、学ぶ、前に進む

こういう風に、どんどん言葉をリストアップしていきます。
では、「だ」以降をリストアップします。

リストアップする時のコツですが、「プラスの言葉(肯定的な言葉)」はポエムに使いやすいので、なるべくポジティブな感情や行動に関連する言葉を意識すると良いです。

「だ」・・・大事、抱きしめる、大好き
「た」・・・大切、楽しい、たくさん、たゆまぬ
「か」・・・感動、可愛い、かけがえの無い
「し」・・・幸せ、信じる、正直

以上で、「やまだたかし」の名前から思いつく言葉のリストアップが出来ました。
もちろん、もっと思いつく方はたくさんリストアップした方が良いですし、時間をたくさんかけれるのであれば、インターネットや辞書などで言葉を調べるのもお勧めです。

とりあえず、今回のリストアップはこれで完成です。
実は、ポエムを作る際に一番重要なのは、このリストアップです。

毎日たくさんの詩を作るプロの作家であれば別ですが、初めて名前の詩を作る方が良い言葉を思いつくのは非常に難しいです。

ですので、「いきなり文章を作る」のではなく、まずは「言葉(単語)」を考えておくことで、全体の文章を考える際に、とてもやりやすくなります。

リストアップがきちんと出来ていれば、詩の7割が完成したようなものですので、この工程はしっかりと時間をかけて行うことをお勧めします。

考え方(作り方)コツその5
「言葉を選んで文章を作る」

ここからは、詩の文章全体を作っていきます。
リストアップした言葉の中から、「これかなー」と思うものを使って、文章を作ってみましょう。

「や」は「優しさ」を使ってみます。
「や」さしい心を大切にし

「ま」は「まっすぐ」を使います。
「ま」っすぐ一途に

「だ」は「大好き」を使います。
「だ」いすきな家族を想い

「た」は「たくさん」を使います。
「た」くさんの思い出を作り

「か」は「感動」を使います。
「か」んどうを分かち合い

「し」は「幸せ」を使います。
「し」あわせを感じてゆく

プロの作家の場合、頭の中に大量の言葉や文章のストックがありますし、ある程度はインスピレーションで感覚的に作ることができます。
ですが、初めて名前の詩を作る場合は、上手に文章が出てこないこともあると思います。

どうしても上手な文章が出ない時にお勧めなのが、「好きなアーティストの歌詞を真似する」ことです。
作りたい詩の文章というのは人それぞれ千差万別です。
「自分の好きな文章」を知るのに一番良いのが、「好きなアーティストの歌詞」です。

もっと言えば、「贈る相手が好きなアーティスト」が分かれば最高なのですが、それが難しい場合は、自分が好きなアーティストの歌詞を取り入れてみましょう。

せっかくプロの作家に任せずに、自分で手作りの詩を作るのですから、できる限りご自身が好きな「自分らしい詩」を目指すのが良いと思います。

アーティストではなくても、好きな詩人がいるのであれば、詩集を読むのも良いですし、ジャンルによっては漫画や小説に出てくる名言の中にもポエムに使える言葉があると思います。

何でも最初は「真似」ることから始まりますので、様々なメディアから良い言葉を探して自分のポエムの参考にしてみてください。

※ただし、注意しなくてはいけませんが、「完全なコピー」では著作権侵害になる可能性がありますので、「コピー」ではなく「取り入れる」ことを心がけましょう。

考え方(作り方)コツその6
「詩の全体を最終確認する」

既に詩の文章が完成していますが、改めて全体の最終チェックを行いましょう。
今回の詩は、お父さんである「山田隆(やまだたかし)」さんに還暦祝いの贈り物として作る、という設定でした。

完成した文章は下記です。

【やまだたかし】

「や」さしい心を大切にし
「ま」っすぐ一途に
「だ」いすきな家族を想い
「た」くさんの思い出を作り
「か」んどうを分かち合い
「し」あわせを感じてゆく

大切なお父様への還暦祝いの贈り物として、文章全体の雰囲気が合っていますので、これで完成になります。
この時に、贈る目的と合わない雰囲気になっていた場合は、「コツその4」で作ったリストをもう一回眺めて、違う言葉に変更して、何度も作り直しましょう。

ポエムを作る際の道具と書き方について

別記事になりますが、「名前のポエムを作る際の道具(筆など)」や「詩の書き方」について紹介していますので、よかったらそちらも読んで参考にしてみてください。

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